【書評】読書の技法

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Amazonで「読書術」なんていうキーワードで検索してみると、類書が腐るほどヒットします。

娯楽として文章を読むのなら、好き勝手に読めばいいじゃないですか?なぜ読書術なんていう技について書かれた書籍がこれほどあるんでしょうか?

答えは簡単です。

文章を読むのが嫌いにも関わらず、世の中の必要性に駆られ、文章を読まなければならないからです。人によっては、ビジネス書を読むのが得意だけれども、小説を読むのが苦手なんていう方もいらっしゃるかもしれません。

類書がたくさんある中でも、佐藤優氏の書くこの「読書の技法」は本物の読書法について書かれた書籍だと思います。

本書の中で印象的だったのは以下です。(言い回しはちょっと異なる可能性があります)

  • 読んでも仕方のない本(時間をかけるだけ無駄な本)もある
  • 中学・高校レベルの基礎学力が身に付いていない人が多い

特に、後者は致命的です。

少し考えてみると、読書術の類はこういった致命的に痛い読者のために書かれていることが多いのではないでしょうか?それにも関わらず、基礎学力を補完することなく、テクニックに走るのは愚かです。おそらく、それでは意味のある読書をする能力は身に付かない。

僕自身にも言えることだが、大人になってからでも遅くはない。恥ずかしがらずに中学・高校レベルの基礎学力を身に付ける他ないのではないか。

しかし、大人は学生ほど時間に自由があるわけではない。悠長に学校の教科書を読んでいる時間はない。本書でも語られていますが、教科書は教師が教える目的でまとめられているので、説明が不足していることが大半です。従って、教科書を読んでも消化不良になることが多い。読むなら、参考書にしなければなりません。(教科書と参考書の違いをはじめて知りました。)

佐藤優氏は、大人が中学・高校レベルの基礎学力を補完する方法などを大真面目に説明してくれるのがありがたい。

読んでおいて損は無い書籍です。

しかし、本物の書籍には間違いはないですが、少々退屈する部分の多い書籍でもあると思います。個人的にはAudible(オーディブル)版をおすすめします。耳で聴けば、退屈さを感じることなく、読破できることでしょう。

 

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